新行橋病院院長
正久 康彦
私が院長に就任し、14年が経ちました。
新行橋病院は平成9年12月に開設され、24時間体制で行橋・京築地域の救急はもとより、最近は田川・飯塚地域や大分県中津市・宇佐市の重症例にも対応しています。断らない救急を職員に徹底し、地域医療にいかに貢献できるかを常に考えながら病院経営にも携わっています。
ここ2年間は新型コロナウイルス感染症に翻弄されましたが、地域医療支援病院としてテントによる発熱外来に始まり、ICUをコロナ病棟にし、ECMOを必要とする重症例にも対応して参りました。令和4年2月には院内クラスターが発生し、入院患者さんには大変ご迷惑をお掛けしました。また、救急医療や入院の制限を行い、絶対に止めてはいけない救急も一時制限を掛けざるを得ませんでした。患者さんや地域住民の方には大変申し訳なく思っています。まだまだコロナウイルス感染症は終息しそうにはありませんが、当院の使命は「断らない救急」であり、今後も救急医療はおろそかにせず、コロナ患者さんにもできる限りの対応をして参りたいと思っています。心のこもった、患者さんに寄り添った医療をこれからも続けていきます。そして、地域の先生方とも連携を密にし、介護施設とも連携をとりながら地域の中核病院として、発展していきたいと考えております。
【院長略歴】 1985年 宮崎医科大学卒業、 同大学付属病院第2外科入局 1990年 社会医療法人財団池友会 福岡和白病院勤務 1997年 社会医療法人財団池友会 新行橋病院救命救急部部長 2006年 同副院長就任(救命救急部部長兼務) 2008年 同院長就任(救命救急部部長兼務) 2019年 現在に至る(救命救急部主任部長兼務) ■日本救急医学会専門医 ■日本外科学会専門医